いきぺでぃあ

向き合うこと、集中すること。~中川友太さんのHONKIトーク #3~




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HONKIで生きている方たちの生き方を知りたい!
素敵な大人にお話を聞かせていただく「HONKIトーク」

第3回は、大人気スイミングコーチでありながら、トップアスリートでもある、中川友太(なかがわ ゆうた)さんをお招きしました!

コーチとしてのお仕事、アスリートとしての日々、子どもたちとの接し方などなど、たくさんお話聞かせていただきました!

■概要

1.中川さんの生業

2.テコンドー歴

3.白熱テコンドー試合

4.大人気水泳コーチ

5.もっと知りたいQ&A

6.おわりに

1.中川さんの生業

茅ケ崎にお住まいの方は、見たことがあるはず。
このポスターに写っているのが、中川さん!
水泳やトレーニングの指導歴5年、子どもたちに大人気の看板コーチです✨

スポーツクラブで正社員で働く「中川コーチ」には、もう1つの顔が。それは、世界で活躍するテコンドーのトップアスリート、「中川選手」としての顔です。前回の世界選手権では、世界3位という驚異的な実力者。

(中川さんFBより)

これだけでも驚きですが、他にもたくさん興味の枝葉が広がっているらしい!?そんな中川さんのライフヒストリー、教えていただきました!

2.テコンドー歴

テコンドーって?

名前は聞いたことあるけど、どんなスポーツだろう…。

そう感じる人も多いんじゃないでしょうか。日本ではまだ結構マイナーなスポーツかもしれません。でも実は、ルーツは日本の武道だったりするんです!

(中川さんFBより)

テコンドーは韓国の国技になっています。通常カタカナで書かれることが多いですが、テコンドーの「ドー」は、武道の「道」。日本の“空手”をベースとした武道です。

その昔、韓国の将軍が軍隊の対人戦術や護身術を上げるべく、日本の松濤館流(ショウトウカンリュウ)空手を学んで作られたそうです。

52年前にできたので、まだ武道としては若手のスポーツです。でも国際大会に出場する中川さんいわく、歴史が短い割には、世界各国で親しまれている印象があるそうです!

子ども時代

小学6年生から始めたテコンドー。スポーツを始める年としては、遅い方だったといいます。

始めたきっかけは、ちょっとした負けず嫌い?だったんだとか。昔からあるスポーツクラブの器械体操教室には先に弟さんが通っていて、後から遅れてはいるのは弟の下になるようでシャクで…笑 同じクラブでその年から始まった「テコンドー教室」に1期生として参加することにしました。

(中川さんFBより)

小さいころから元気すぎてケガだらけだった中川少年も、テコンドーで汗を流すことが生活の一部になっていき、「精神的にも成長させてくれているな」と実感することも多かったそうです。

中高とテコンドーを続けている内にメキメキと実力を上げ、なんと高校生のときに、世界大会への出場を果たします!この活躍が認められ、大学への推薦入学も決まったのでした✨

日本体育大学時代

運動することが好きで入学を決めた日体大。ただ、ここにテコンドー部はありませんでした。マイナーだったようです…。部活がある大学も他にあったのですが、どこも偏差値が高く、運動大好き&運動以外はあんまり好きじゃなかった中川さんは、自分の肌に合いそうな選択をしたそうです。

(中川さんFBより。スケボーも!)

大学では、運動やトレーニングのことについて勉強しました。この学びが、後にお仕事にも繋がっていくのでした✨

3.白熱テコンドー試合

試合では、決まった動きの美しさを競う「型」と、1対1で強さを競う「組手」の2種類があります。空手は選手によって専門があるようですが、テコンドーは2種類どちらも出場することが多いそうです。

■型

全部で24種類の型があり、韓国の偉人や将軍の名前がついています。選手それぞれの段位によって、選択できる型も変わってくるんだとか。(ちなみに現在2段の中川選手は、15個の型の中から選べるそうです!)

試合では、「自分で選んだ型」と「審判から当日に指定された型」の2種類を披露します。その場で言われてすぐ演武できる、というのは身体に動きが染みついているからこそ。

1つの型には20~40の動作がこと細かく決まっていて、正確に覚えるのは相当の練習と経験が必要そうです。。。

実際の試合の様子がコチラ!
画面右側で演武しているのが中川選手です。

Q:型やってるとき、どんなことを考えてるんですか?

人によると思うんですが、僕は色々考えてますね。
1人で演技するときは、フォルムやバランスを常に多角的に考えてないとよくない。

2人で演技するときなら、相手と同時に(型を)決めちゃうと審判に見てもらえない。視点が向きやすいようにタイミングを図ってます。

Q:決めのときに聞こえるのは何の音ですか?

息ですね。息を吐き切って、息が止まる瞬間を作ってます。

例えば、重いもの持つときって息を止めてませんか? 力を入れるために自然とそうなるんですけど、型のときも喉にためた空気を一気に「ピュッ!」と出して、キレの良さ、パワフルさを出してます

(中川さんFBより)

■組手

1試合2ラウンド戦で、KOは無し。
帯より上、かつ身体の前面への攻撃で、ポイントを競います。

下半身や背面への攻撃はNGですが、顔はアタックされてしまいます。でも攻撃を「当てる」ことがポイントなので、激しいケガをすることは少ないそうです。

実際の試合の様子がコチラ!
赤いグローブが中川選手です。

相手のタイミングを読み合ったり、ものすごい速さの回転キックを繰り出したり!

強いのは、ロシアや中東、北朝鮮など。
南米にはあんまり普及してないそうですが、これから広がれば、ブラジルなど新たな強豪国が生まれそうです✨

映像だと、臨場感や緊張感まで伝わってきますね!!

4.大人気水泳コーチ

実は、入社するまで水泳コーチになるとは思ってなかったという中川さん。お仕事のきっかけは、学生時代のバイトでした。

大学在学時、テコンドー教室のあるスポーツクラブに誘われ、4年間トレーナーとして働いていました。ここで、大学で学んだことが即実践でき、「人の身体を変える・良くする」面白さを実感したそうです。

ずっとお世話になっているクラブに恩返ししたいという気持ちも強くなり、そのまま入社を決めました。

卒業後もトレーナーが出来る!と思っていたとき、「今日から水泳コーチね!」と突然の配属。え…!? 中川さんはもうびっくりで、「これが社会か。。。」と思ったそうです…笑

そんな中川さん、1年目は悩み多き年だっといいます。もちろん、持ち前の運動神経の良さで泳ぐことは出来るものの、周りの同期たちは水泳の選手だったり経験値のレベルが違ったりして、「自分もコーチとして、もっと上手く泳げなきゃいけないんじゃないか…」そう思うことが多かったんだとか。

そこで、水泳では敵わなくても、他の人より自分に何が出来るか、めちゃくちゃ考えたそうです。

(中川さんFBより)

「教える側が、どれだけ生徒に熱量を持って向き合えるか。先生は、こうしてあげたいというマインドがあるから、信頼関係があるからこそ、生徒に受け止めてもらえる。ホームランバッターが名監督になるかと言えばそうでもないな…!」

そう気付いた中川さんは、「子どもたちとの関係構築」に徹底的に取り組みました。

思いもよらぬ配属、悩みを越え、自分だからこそ出来ることの追求。大人気コーチ誕生の裏にはいろんなストーリーが隠されていました。

5.もっと知りたいQ&A

突然ですが、皆さんの中で小さいころ水泳教室に通われていた方、水泳お好きでしたか?? ちなみに私はめちゃくちゃ嫌いで、毎週泣きながら着替えてました…苦笑

そんな嫌いになってもおかしくない水泳を、大好きにさせてしまう中川コーチの魅力って…!?さらにテコンドーとの両立って出来るの??

気になることをバンバン教えてもらいました!✨

<水泳コーチ>

Q:指導のとき意識していることはある?

必ず名前を呼ぶようにしてます。アドバイスするときも、名前と一緒に声をかける。そしたら子どもたちが “コーチは自分のことを見てくれてる” と感じて真っ直ぐ受け止めてくれるようになります。信頼関係ですね。

自分から臆せず突っ込んでって、コミュニケーションとるようにもしてます。その中で名前やルックス、話し方や泳ぎ方のクセなどを一緒にして覚えていきます。

週に200~250人くらい教えてるんですけど、生徒としてみてる子みんなの名前と顔、一致するんですよ。本当に自分の弟、妹、家族みたいで、みんな大好きなんですよねー!

Q:成長、人生を楽しく生きて行けそうな子どもたちに共通点はある?

自分で立ち止まってストイックに考えてることですかね。

子どもたちってそれぞれの、ぐんて伸びるタイミングがあるんですけど、そういうときってすごく集中して考えてたり、1のことから3吸収しようとしてたり、質問したりしてるんですよね。

どんな物事にも共通すると思うんですけど、好きでも好きじゃなくても、興味を持っていることに対してフォーカスを当てて、自分の意志で集中することが大事だなあと。

(中川さんFBより)

子どもたちが将来「水泳のおかげ」と思うかは分かんないですけど、そういう集中する時間の経験を通して、水泳でも、語学でも、音楽でも、自分の好きなことで「あ、これが自分の上手くいくコツなのか」と気付く瞬間があると思ってます。

Q:指導内容はぜんぶ同じ?

毎年、毎週、なんなら毎日変わります。笑

カリキュラムがあるので、だいたい大枠はあるんですけど、そのメニュー通りにやったからといって全員上手くいくかといえば違って。

伸びそうなタイミングやスイッチ入ってる子のエンジンに合わせて、ちょっとメニュー変えてます。逆にスイッチ入ってない子とは、スイッチ入れるメニューをしたり。

Q:やる気ない子にはどう指導する?

めちゃいますよ~泣いてる子めちゃいます。笑

そういう子には、プールのことは考えさせないです。
いや、水泳苦しいですよね。だって息吸えないんですよ??笑

(中川さんFBより)

レッスン中はとにかく面白いことします。上手になるならないとかじゃなく、子どもが何やったら笑ってくれるかを考えてます。

泣いてた子が最後に「なんやかんや悪くなかったわ」って思えたら100点かなって。

Q:指導するときどんなとこ見てる?

コミュニケーション取ってないときは、目線ですね。見てるとこに、その子感情が見えるんで。会話するときは、目を。もし泳いでるときは歩み寄るきっかけにもなります。

Q:小4の僕「お母さんに水泳やれっていわれる、でもやりたくない。」

ん~…個人的には、やんなくていいと思います。嫌だなって思うことやっててもやなだけなので。

でも、お母さんが“何で僕にやってもらいたくて、なんで僕にいってくれてるのか”は、ちゃんと話して聞いた方が良いね。きっと理由があるはず。

やなことも、なぜ嫌なのか、嫌なのにやらなければならない理由は何なのか、そういうとこに向き合うのが大事かなと。物事の表面じゃなく、本質を捉える。

好きなこともそう。何かしら自分の心に引っかかるものあるはずで、それを「自分の好きなこと」として捉えられるかどうかが大事かもね。

<テコンドー>

Q:どのくらい練習する?

世界大会前でも、1回2時間を週4日。意外と短いと思います。

仕事しながらってこともあるし、僕自身ずっと1つのことに集中し続けるのが苦手なので、短時間でものすごい集中するようにしてます。   

めっちゃ考えます

(中川さんFBより)

上手くいかなかったときに原因を考えるのはもちろん、上手くいったときにも、成功した原因を考えてます。

成功するプロセスを自分で把握して、積み重ねていくイメージです。

Q:短時間で集中するコツは?

自分が集中してないと思ったら、すぐ違うことに切り替えることですかね。

目の前のことにどれだけ集中できるか、その時間にどれだけ学べてるかが大事なので、もし集中できなくなったら他のことやっちゃいます。

コーチ的な観点で言うと、子どもたちの集中できるきっかけを提供していくようにしてます。集中できるかどうかは、教える側の責任だなと。

Q:仕事との両立、大変じゃない?

大変ですね、どっちも心から大好きだから、余計に。

仕事では、子どもたちとのレッスンやその組み立て、お客さん対応、トレーナーなどを通して、笑顔で身体動かせてもらえるのが嬉しくて。

でもそれでテコンドーの時間が取れずイライラすることもあります。そういうときは、がむしゃらにやるしかない。

でも僕は、「どっちも大事と思えてること」が大事だと思ってます。

(中川さんFBより)

仕事が多くなったときは、家で世界選手権の動画見て技を学ぼうとしてみたり、テコンドーの比重が大きくなったときは、周りのコーチに助けてもらったり。子どもたちとだけでなく、そこでも信頼関係が大事だなと感じてます。

Q:大会での遠征とかもある中、同僚との信頼関係や両立のためにしてることは?

勤務中に、スタッフ全員と会話します。

相手にめちゃくちゃ興味を持つようにしてます。その人のやってること、学んでるもの、持ってるものの疑似体験というか、それに触れる時間になる。

それに、スポーツクラブっていう運動に携わる場だからこそ、応援してくれる人も多いです。

(中川さんFBより)

テコンドーとか、世界大会っていう経験は、きっと相手にも何か感じてもらえるものがあると思うので、体感したことをよく周りにも話してます。仕事をかわってもらう、など迷惑がかかる分、自分が返せるものをシェアしたい、と思ってます。

Q:10年後の野望はある?

今と変わってなくていいなあ、と思ってます。

今と同じ過ごし方をしてれば自然と自分が変わってくと思うので、新しくやりたいことが出来てて、自分と関わってくれてる人が笑ってくれてればいいなあ。

やりたいことは、実は1番がいっぱいあって答えきれないんです。笑

コーチの仕事、テコンドー、スケボー、食、珈琲(カフェ)、ご飯、お店の人と話すこと、、、

二兎追うものは一兎をも得ず??とは言いますが、三兎も四兎も追いながら、10年後も過ごしていくと思います。

6.おわりに

「10年後も今と同じでいい」

そう素直に言えるのは、今のお仕事ややっていることが本当に大好きだからこそなんだろうなあ、とひしひしと伝わってきました。

決して成長しないという意味じゃなく、常にいろんな興味が広がり続けているからこそ、このままどんどん自分の楽しさを追求し続けたい!と気持ちが沸き上がっているんだろうなあと。

(中川さんFBより)

講座の中でも、中川コーチと教室に通う子どもたちは本当に仲良しで、レッスン中の楽しさが伝わってきました。

「ありのままの自分で接するようにしている」とおっしゃる中川さん。

無邪気で、優しくて、ざっくばらんで。
参加していたみんなして、中川さんのお人柄のファンになってしまったんじゃないかと…!三兎も四兎も追いながら、いつのまにかその兎とも仲良くなってしまいそうな勢いです。笑 そりゃ看板コーチにもなるわけだ~!!

興味の幅が留まらない中川さん。
ますますのご活躍まったなしです!!
素敵なお話、本当にありがとうございました!!✨

―――――――――――――――

次回のHONKIトークは、Kato Keitaさん!!

映画監督を目指し、NHKディレクターを経て、スポーツマネジメントCCO…。

ユルさと熱さが共存する、新ジャンルのHONKIさです!

次回以降の詳細はこちらをご覧ください^^

■その他のHONKIトーク

①:夢に向かう力 ~白崎祐稀さんのHONKIトーク #1~

②-1:太陽のアーティスト ~中野陽介さんのHONKIトーク #2 パート①~

②-2:太陽のアーティスト ~中野陽介さんのHONKIトーク #2 パート②

④:もっと近くで、メディアの力を。~ユルくて真っ直ぐな、加藤啓太さんのHONKIトーク #4~

⑤:生き方から決める。~自然の体現者、藤川雄大さんのHONKIトーク #5~

⑥:英語も仕事もやりたいことも、出来るところまでトコトン。~アメリカの日本語教師 Yao KanakoさんのHONKIトーク #6~

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