いきぺでぃあ

この本は読んで欲しい! 『星の王子さま』




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自分のことを知る有効な方法の一つに本を読むことがあると思います。

自分が普段は体験できないこと、考えないようなことを、本をとして「もし自分なら??」と問いかけ、自分の中に湧き上がる感情を見つめることは非常に有意義だと思います。

今回紹介したい本は誰もが知っている名作の「星の王子さま」です。


本の紹介

感想1:「大人を批判する本」

感想2:「消化不良な本」

感想3:「こういうことかな?と考えさせる本」

本の紹介

星の王子様は、フランス人の作家であり、飛行士でもあったサン=テグジュペリによって書かれています。

この本の魅力は沢山あると思うのですが、1つに様々な翻訳があるということです。

日本で多く出ているのは岩波書店の内藤 濯氏の星の王子さまです。

 


星の王子さま―オリジナル版

翻訳権が2005年ごろに切れたようで、それ以降様々な翻訳バージョンが出されています!

プロの間でも多様な解釈が可能な本というところから、「星の王子さま」の奥深さが伺えます。

僕は子ども達と読むためにも、内藤氏の以外ですと、池澤 夏樹氏の絵本も大好きです。

ストーリーが少々短くなっていますが、エッセンスは残りむしろより考えさせられる内容です。

2歳の娘も聞いていられる素敵な絵本です!


絵本星の王子さま [ アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ ]

それでは、HONKI Universityの3人のメンバーの感想を紹介したいと思います!

ホンキメンバーの感想その1

どんな本?
この本のタイトルは誰もが一度は聞いたことあるのではないでしょうか?
内容は簡単に言うと、操縦士である主人公の「ぼく」が砂漠へ不時着し、そこで出会った王子との間の物語です。

僕はこの本は「大人に対する批判」を書いた本だと思いました。
文章中には難しい漢字は一切使われておらず、平仮名が多く使われています。
ただ、書いてある内容は寓意的なものが多く、大人が読んでも難しいと感じるのではないでしょうか!?
一見すると子ども向けに書かれている本かな?と思いますが内容はむしろ大人向けです!

どんな人におすすめ?
この本は大学生以上の全ての人に読んでもらいたいです!
今までこの本を読んだことのない人はもちろん、子どもの頃に読んだことがある人も新たな発見が必ずあると思います!
子どもが読むよりも大人が読むほうが多くのことを読み取れるのではないかと思います!

気になった部分
この本は気になる部分が多すぎました!!
なので、その中でも特に気になった部分を紹介します!
それがこの文章です!
『「その子のこえってどんなこえ? すきなあそびはなんなの? チョウチョはあつめてる?」とはいわずに、「その子いくつ? なんにんきょうだい? たいじゅうは? お父さんはどれだけかせぐの?」とかきいてくる』

この文章、子どもから大人へ成長していく中で失ってしまったものや大人に対する批判が端的に現れていると思いませんか!?
子どもの頃は目に見えるものや聞こえる音、自分の好きなことを大切にできるのに、大人になるにつれて「数字」にとらわれてしまうことを暗示していると僕は思いました!

ホンキメンバーの感想その2

どんな人におすすめ?
星の王子さまは、童話として語り継がれていますが、私と同世代の20代前半、特に社会に出る前の若者に読んでほしいと思いました!!

正直、まだ私はこの本の3割くらいしか理解できませんでした…

 

ただ、この本と出会ってから、1年後、5年後にまた読んだらどんな風に思うんだろう?しっかり理解できるのだろうか?と思いました。

これから社会に出て行く私にとって、最近社会の壁って強いな。社会の目って強いな。と思うことが増えてきました。

そんな中で、社会に出る前にこの本を読み、社会に出てからまたもう一度読み直したい!と思いました。

社会に出る前には分からなかった星の王子さまの魅力や、社会に出てから忘れてしまいそうな自分の気持ちを、この本を通して改めて考えることができるのではないのかな?と思います。

気になった部分
特にここが気になる!という部分は自分で消化することができなかったのですが、この本のメッセージで強く感じたものが、

「本当に大切なことや、美しいモノは目には見えない」
「自分が見てきたことでしか正解が言えない」

の2つです。

物語に出てくるキツネが『心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ』と言うように、大人になるにつれて、表面的に価値のあることに目が行ってしまうようになってきた現在、本当に大切なことってなんだろう?と考えさせられました。

自分が見てきたモノゴトでしか正解が言えないのは、なんとなくしょうがないことの様に感じます。

しかし、自分が見てきたモノゴトでしか正解が言えないんだ、ということを自分自身が知っておくことは重要であると思います。

本当に大切なコトを心で見ることができない私は、身近にいる5歳の子どもよりも、ある意味では、まだまだ子どもなんだな、と感じました。

ホンキメンバーの感想その3

どんな本?

「星の王子さま」、私はこの本を中学生くらいの時に読んだ記憶がありますが、覚えているのは「何を言いたいのか全然分からない!!」ということだけでした。。

23歳の今、改めて読んでみました。子ども向けのような読みやすい文章ではありますが、さらさらと理解できるほど易しくなくて、大人こそゆっくり読むべき本だと思いました。

直接的に答えを教えてくれる本ではなく、こういうことかな?と自分で考えさせられる本でした!

どんな人におすすめ?

これだけ有名な名著なので、みんなに読んで欲しいのですが、

特に「忙殺されている大人」、「思考停止になっている人」、極端な話「何で自分生きてるんだっけ?」と思う人におすすめです!

気になった部分

この本を読んで私が気になった部分は

P109
きみのバラをかけがえのないもにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。
きみは、なつかせたもの、絆を結んだもにには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに責任がある。
 
最初の1文は、運命だからとか、高価なものだから大切にするんじゃなくて、
多くの時間を費やしたから、大切にしたからかけがえのないものになるんじゃないかな、と思いました。
そうしてなつかせたものには「責任」がある。「責任」?そこまで言う?と思いました。
でも、そうやって自分が大切にしたものに責任をもって生きていくことが、私たちが生きる本当の意味なのかもしれないな、とも思いました。
この王子さまは、いつも気がつくとバラのことを考えています。
色んな星に住む変わった人たちがするようなことー権力を誇示することでも、星を数えることでも、人に称賛されることでもなく、バラを守ることのために生きているような気がします。
 
 
この部分を読んでいて、自分にはここまで大切にしたい責任を負いたいものがあるかな、とか「自分の役割」について考えさせられました。社会に出て、働き始めて、「自分ってなんだろう」とか「何のためにやってるんだろう」という思いが、重なったのかもしれません。
 
読むタイミング、心境によっても捉え方が変わるかもしれません。
23歳になった今読んでも、分からないこと、消化し切れないことがこの本にはたくさんありました。だからこそ、この先何年か後にも、読んでみたくなりました。
今感じたことは、このまま大切にしたいな、とも思いました!
 

次回紹介する本

次は伝説的な作品

ペイ・フォワード 可能の王国: Pay It Forward


ペイ・フォワード (角川文庫)

 

日本人には馴染みのない統計学をベースに考え方を考える

0ベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる

 


0ベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる

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