先生・経営者・親御さんのような指導力のある立場の人はついつい、自分よりパワーのない人に精神論的な努力を求めがちです。
しかし、本当に他人に鬼のような努力を強いることができるほど指導者の人間は強いんでしょうか!?
頑張ってなんとかなることばかりなのでしょうか!?
自分自信をきちんと見つめてみると、人に対してそこまでの努力を強要できないのではないでしょうか。。。
人にめちゃめちゃ厳しい人は、自分自身をよく知らないだけかもしれません。
HONKI Universityなんて名前からしてヤバイ団体をやっていますし、職業も教員&親というパワーありありな立場にいるため、僕にとっては「努力・やる気・気合い」は非常に重要なテーマです。
自分の弱さを知っていますか?人の弱さだけ見ていませんか!?
パワーを持っている人(先生・上司・親)
精神論 X パワー =崩壊のスパイラル
自分の弱さを知る努力
まとめ
パワーをお持ちの方
先生や部下をお持ちの上司の方、子どもを育てている親御さんは、自分の意思に関係なく、生徒・部下・子どもに対してパワーをもっています。
パワーを持っていると、パワーを行使できます笑
パワーを使って自分の考え・信念・期待を相手に伝えることができます。
よくあるパワーの使用例として
(先生編)
- 宿題をきちんと終わらせなさい!
- 遅刻しないで来なさい!
- テストの勉強をしなさい!
(上司編)
- タスクをなんとしても終わらせなさい!
- 売り上げを出しなさい!
- 死ぬ気でやりなさい!
(親編)
- 成績をあげなさい!
- ゲームじゃなくて勉強しなさい!
- 片付けなさい!
のようなセリフって日々よく聞きますし、自分も言っているかもしれません。。。
パワーを持っている人からすると、当然の要求に思えるんですけどもね。。。
このパワーの使用に関しての重要なポイントとして
強い立場の人が、相手の環境とか状況を完全に忘れてることが多いんですよね。
しかも、パワーを使い慣れている人にとっては、このようなセリフを言うことが当たり前&当然すぎて、
相手にも諸々な状況があると言う事実が頭になく、相手が自分の意のままに行動すべきだと思いがちです。
そして、精神論の限界・・・
- 宿題をきちんと終わらせなさい!
- タスクをなんとしても終わらせなさい!
- 成績をあげなさい!
の背後にあるのは
「努力すればそれぐらいできる」
「やる気がないからダメなんだよ」
「俺はもっとやっていた」
のような「自分がやっているからお前もやれ」メンタリティーです。
でも・・・
先生とか上司とか親ってそんな
鬼のようなストロングメンタルで日々生活してるんでしょうか!?
あなたは弱くないんですか?
鬼の努力を求める人は、努力で物事が解決すると思いがちだと思います。
頑張れば成績が上がる。本気でやれば仕事は終えられる。
でも、もしかしたら
生徒の家庭はとても厳しい環境で、家で兄弟のお世話をしているかもしれません。
→ 宿題やる時間が本当にないかも。。。
大学生は同調圧力故に、自分がやりたいように一生懸命になれてないのかもしれません。
→ 「お前意識高くない?」と言われるのを恐れているかも。。。
社員の家族にはとても深刻な問題があるかもしれません。
→ 親御さんが病気になったとか、まさかの家庭内トラブルなどで気持ちがどうやってものらないのかも。。。
このような環境的なことって、努力や気合いや本気ではどうしようもできないかもしれません。
努力だ、気合いだ、と言っても現実的な困難がなくなるわけではありませんし、一時的には乗り越えられてもいずれ精神的に追い込まれてしまいます。
さらに、嫌になり、自己嫌悪が始まり、
段々と色々なことがどうでもよくなってしまいます。
出来ないのは自分のせい。努力が足りないんだ。駄目な自分なんだ。と思ってしまいます。
多くのことに無気力・自分を信じられない・頑張る楽しさを忘れている
のは、彼らの過去に出会ってきた指導者のせいかもしれません。。。
そうかな〜!? と思う方は是非
自分の弱さを知る企画をやってみてください!
例えば、
週に3回、一回5キロ走る
英語の勉強を週に3時間やる
のような個人でやれることがオススメです!
人のせいにできないことをやってみてください!
走り始めたり、勉強を始めるとすぐに分かります。
- やべっ、仕事が長引いて今日やる時間がないかも。。。
- 子どもが熱を出して、あてにしていた時間が取れなそう。。。
- 風邪ひいた。。。
- 付き合い的に外せない予定が。。。
とかとか。
もしこうなったら、
あなたは自分自身に「本気でやれ!」「努力でなんとかなる!!」「やる気の問題だ!」
と自分を鼓舞して前に進み続けてください!
そして、こういった無理のある努力が何ヶ月、いや何年続けられるか試してください!
やってみるとすぐに気がつけます。そんなに長くは続かないと思います。
そして良ければ、是非大会とかにも出てください!
一瞬でボコボコにされるんで。
大会で上位になれないのは努力のせいでしょうか!? 走り込みが足りないからでしょうか!?
そうかもしれませんが、そんなに走れない、トレーニングできない理由がありますよね。
環境はみんな違うんです。
頑張れる人には頑張る気持ちにしてくれる環境が、頑張ってないように見える人にもそうなってしまう環境が。
個人の責任ではなく、環境が大きいと思います。
自分が凄いのは自分のおかげでなく、環境のおかげかもしれません。
ダメな時も同様です。
努力だけでは厳しいこともある。みんなきっとそれなりには頑張っているんだろと思います。
先ずは、人に何かを強いる前に自分も思いっきりやってみて、自分という一人の人間で出来る限界を体感し、自分の意思の弱さ、精神論の限界を見つめてみませんか。
僕はしょっちゅうトライアスロンで死にそうになっています。。。
まとめ
先生・上司・親というパワーを持っている人はついつい、相手のことをあまり考えずに色々と勝手に期待をしてしまいます。
期待は悪いことではないのでしょうが、実行可能なことと不可能なことがあるときちんと理解することは大切だと思います。
先生の先生・上司の上司・社会からのプレシャーにより、期待せざるを得ないことももちろんありますよね。
でも、誰かがやっぱりグッとこらえてこの期待の、努力の負のスパイラルを止めないと、
頑張ること=楽しい
ということを忘れてしまう人が増えると思います。
僕は、自分の目標に向けて、何かを目指すことはとても楽しいことだと思っています。
でも、ポイントは「自分の」という部分です。
自分の目標なら自分の環境を踏まえて立てられます。
社会から与えられる目標や期待も出来れば、少しぐらいそれぞれの環境や状況を考えてから与えられると良いのになと心から思います。
パワーを持っている人が、努力や、やる気を強いることは相手の人生に及ぼす影響がメッッチャ大です!!
その責任を自覚していますか!? それだけのことをしていますか!?
自分の弱さと言うか至らなさを、指導する立場の人はしっかりと理解していることが僕は大切だと思います。
こちらの記事も是非お読みください→「大学教員だから分かる!ウェイウェイなウィンウィン!」
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