伝えたいこと・大切にしていること
Q. 大学の勉強って大事だと思いますか?
私は別に大学に行かなくてもいいかなと思います。本当に自分のやりたいことがあれば行けばいいし、行くこと自体が大事だとは思っていないです。私に関しては、大学でしっかり4年間勉強して、やることをやって卒業しましたということが、私の大学に行ってよかったと思っているところです。
別に何を勉強したのかはどうでもよくて、そういう風に思えるんだったらいけばいいし、「大学4年間で考える暇がほしいからとりあえず行くんだ」というんだったらそれでいいと思います。
でも18歳とかってすごく大事な年齢だと思うんです。「大学4年間でお金を貯めて大学卒業したら留学したいんです」っていう子がいますが「いや、もう今いけばいいじゃん」って思います。若いんだから、さっさとやればいいのになって思いますね。
Q. どうしてさっさとやればいいと思うんですか?
時間は過ぎていくからです。あっという間に過ぎていくし、今あと1年あるから、2年あるからと思っていても、2年後には明日しか残っていないし、1年後にはあと1年しか残っていないじゃないですか。
動く歩道で言ったら
動く歩道の上にいて、黙って乗っているなら違う乗り物に乗り換えて、楽しく同じスピードで動く歩道を進んだ方がいいんじゃないかと思います。
ぼーっと乗っているより、何か食べながら乗っていたいなって。
Q. ただ乗っていても、進んでいますもんね。
そう。後ろを向いていても、目をつむっていても、進みます。だったらその時思ったことをその時にやればいいし、その時しかできないことだと思います。
留学とかいくつになってもできるけど、私は若いに越したことは無いと思います。特に女性だと、私もそうですけど、例えば子どもを産みたいとかってあると思うんです。子どもを産むのってタイムリミットがあって誰にでも、それはずらせない。結婚はずらせても、子どもを産むタイミングは絶対リミットが決まっているから、っていうのは普段から思います。
Q. やりたいことや熱中できることは、どうやったら見つかると思いますか?
やりたいことや熱中できることが無い人には、「じゃあ何か今まで一生懸命やったことがあるのか?」と聞きます。何か1つでも。本当に自分の24時間とか1年とか、それに対して本気でちゃんとやったことがあるのかをまず聞きます。「やることが見つかりません」という人はそういう経験が無いと思います。
バイトだったら、お客さんにめっちゃ笑顔で接するのを一生懸命頑張るとか、大学に行ってるけどよくわからないという人だったら、絶対遅刻しないとか。絶対1番前の席に座るとか。本気で自分の100パーセントの努力をまずはしてみることを経験すれば、やりたいことはみつかるんじゃないかなと思います。
Q. やはり梅原さん自身も、競技をされながらも、今やらないといけないトレーニングなどにガチで向き合わなきゃいけないようなことの連続ですよね。
とにかくやる。やると決めたら100パーセントやる。時間は戻せないので。「今日ちょっと辛いからサボりたい、10分早くやめたい」と思う時もあります。でもやめたら、次の時、「ちゃんとやればよかった」とか、平昌の選考レースでコンマ1秒足りなかったとかなったら、「あの10分かもしれない」と思うのが嫌だから、とにかく全部やっておきたいんです。
Q. 仕事に取り組む上で大切にされていることはありますか?
今の仕事は人前に出たり、ファンの方との交流が多いので、笑顔でいることは意識しています。あとは、感謝の気持ちですね。スポンサーが付かない時期や、イベントにも呼んでもらえない時期もありました。そこに呼んでもらい「うちのサポート選手です」とか、「スキーヤーの梅原さんです」といってそこにいさせてもらえることはすごく有難いです。
1人でやっているわけではないので。イベントも裏方の方がいて、お客さんは勿論、入場整理をしてくれる人もいる、それで社員の人が一生懸命働いてくれて、私がプロスキーヤーとして笑顔で立っている事が出来ると思っています。
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