スキークロス転向後
Q. そこからスキークロスに転向された後にすぐ世界選手権の代表になって、現在アジア人唯一のW杯プレイヤーですよね?
そうです。
Q. いろいろなインタビューを見て、相当な決意を持ってらっしゃると思うのですが、迷ったりとかしたことはないんですか?不安を持ったこととか?
しょっちゅうというか、常に不安は持っていますよ。
Q. どんな不安ですか?
本当に大丈夫かなって。マラソンとか陸上とか記録の競技って計れる物があるし、一生懸命頑張ればタイムで確認出来るじゃないですか。でもスキーって体力があるからとか、すごい筋肉モリモリになったからスキーが速くなるとか、直結しないんです。それが「大丈夫かな」という不安です。
やったことを自分の自信にして、体力が無いよりはあった方がスキーの練習自体こなせる、と思ってやってます。でも、雪上練習の日数が取れなくて、みんなはこの2倍も3倍もやってて、「大丈夫かな」と考えたりします。「でもそんなの考えてもしょうがないし」っていう堂々巡りですね。
Q. 他国のチームに混じって練習することも多いんですか?
そうですね。1人じゃ練習ができないので。コースがスキー場に1つしかないので、みんなが集まってきて、だいたいみんなで合流練習ってなるんです。スタートゲートで掛け声をかけて、後ろにあるバーを開く人が必要なので、1人ではスタートの練習もできません。誰かがコースにいたらだいたい知り合いなので「今日一緒に練習していい?」と聞いて一緒に練習したりします。
自分のベースのスキー場に誰もいなくなっちゃってどうしようとなったら、コーチに電話をかけます。この大会のスケジュール的にどこかのチームは多分練習しているはずだな、って、それで電話番号を教えてもらって、いきなり電話かけて、「練習したいからどこにいるの?」みたいな。笑
Q. アルペンやっていた時より、スキークロスをやっている方が英語を使って積極的に動く機会が増えたんですか?
増えました。
Q. その時から英語をやっていたから、いけたんですか?
誰もやってくれないから自分でやらなきゃいけないので。ここで恥ずかしがっていても自分が損するだけだと思ったからですね。高いお金を払って海外に来て、「今日は誰も来なかったけど明日は誰か来るかな」と思っているより、みんなに連絡して、「いつ来る?」って連絡した方が早いので。笑
1日1日、「今日〜万円かかっているしな」って考えたら無駄にしたくないなって思いました。
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