大学
Q. その延長線上に大学進学もあるんですか?
大学はスキー環境が整っていました。体育会という後ろ盾と、部活としての環境がありました。大学で勉強もできるし、強いチームなので、スキーもしっかりできると思って入りました。
Q. 大学の時も文武両道だったんですか?
体育学科に進学する人が多いんですよね。私はその中で英文学科でした。体育会の選手って、1年に入学出来る学生の数に上限があって、更にランクが決められているんです。
Q. それは勉強のランクですか?
スポーツの成績です。私は一番に選べる中の1人だったんですけど、英文科を選びました。みんな体育学科を選ぶんですけど。「なんで体育学科にしなかったの?」って言われましたが、英語を勉強したいと思ったので英文学科を選びました。体育推薦の人が全然いない学科なので、先生たちはすごく厳しくて、ちゃんと勉強して卒業しました。
Q. 安直なイメージかもしれないですけど、体育学科に行った方が良いのかなと思っちゃうのですが。アスリートとしてのキャリアが厳しくなった時にそのままの延長線上で指導者とか多いですよね。それは考えなかったんですか?
それって自分でできるなと思いました。身体のケアや、トレーニングの仕方は自分で調べるし、勉強すると思ったんです。自分で勉強できないことを教わりたいと思いました。英語が好きだし、海外に出て行くので。
Q. 大学に入って、スキー部以外で良かったことはありますか?
ちゃんと学校に行って、スキーも勉強もして、ちゃんと卒業したという自信はつきました。みんなは全然勉強しないで体育学科に入って、学校に行けば単位をもらえる。「大会に出ました」って紙を1枚出せば単位をもらえるところを、私は勉強して、レポートも出して、卒論も書いて卒業しました。みんなよりもスキーも勉強もやった、やりきった自信がつきました。
Q. バカアスリートみたいなのは嫌だったんですね?
絶対嫌でしたね。「アスリートだからバカなんでしょ?どうせ勉強しないんでしょ?」っていうイメージじゃないですか、筋肉バカみたいな。大学に行っても、「行けば単位くれるんでしょ?」って言われるじゃないですか。それが嫌で私は勉強しました。意地ですかね?笑
Q. スキー選手って、「就活」という言葉はあるんですか?
人によりますが、自分の目標に対してのボーダーラインがあると思います。女子選手はほとんど大学卒業でスキーをやめて就職しますね。
Q. どのくらいのレベルの人がやめるんですか?
大体日本の中でトップ10にも入れない子だったらやめる選手が多いですね。スキーで大学に入れた、つまり進学の手段としてスキーを使ったということですね。
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